ご高齢者の生活動線を考えたリフォーム③
2014/11/10
お住みになられながらのN様邸の間取り変更リフォームも完工を迎えました。
ダイニングキッチンを拡げるために玄関位置を変更しました。また、トイレも洗面脱衣室経由とご高齢のお母様の部屋経由といった2つの出入り口を設けるために配置変更いたしました。
◆アフター(お母様の部屋)
内装仕上げは、厚み30㎜の秋田杉無垢フローリングと壁・天井は100%自然素材の珪藻土です。
◆収納は洋室になったためクローゼットに変更しました。(お母様の部屋)
ご高齢のお母様の利便性を考えトイレの出入り口を2カ所設けました。
壁・天井の内装仕上げ材は、高いpHでカビを生息させず消臭・空気浄化の機能が高いスイス漆喰を使用しました。
◆ビフォー(ダイニングキッチン)
ダイニングキッチンを広げるために増築をご検討されていましたが建ぺい率の問題で出来ないため、玄関位置の変更と廊下の活用により3畳ほど拡げる事ができました。
階段は廊下がなくなったためリビング階段となりました。階段上は2期工事となります。 (ダイニングキッチン)
定期的に更新いたしますので、次回も是非ご覧ください。
介護保険の助成金でユニットバス工事
2014/10/28
介護保険の助成金を利用した今月施工のユニットバス工事現場をご紹介します。
要支援・要介護の認定を受けたご家族が、より安全性の高い生活をおくるため助成金を受けて住宅改修工事を行う事ができます。助成金の適応範囲は以下のとおりですが、一度ご担当のケアマネージャーにご相談いただいてはいかがでしょうか。
①手すりの取付け
②段差解消
③滑り防止と移動の円滑化のための床材の変更
④扉の交換
⑤洋式便器への便器の取り換え
◆助成金手続き
<メーカーの費用割り振り表>
ユニットバスはひとつのセット商品のため介護保険適応対象部の価格が明確ではありません。
そのためメーカーから対象部と非対象部の金額が明記された書類を提出いただきます。
定期的に更新いたしますので是非ご覧ください。
ご高齢者の生活動線を考えたリフォーム②
2014/10/20
ご施主様がお住みになりながらのリフォームのため、1階と2階の工期をわけた施工となっています。
床の下地造作やフローリング張りも終わり、天井下地の野縁造作とボード張りへと進捗しています。
養生がされているので良く見えませんが、床の秋田杉フローリングはこんな感じです。
システムキッチンの配管もしっかり行っています。
今回使用するフローリング材は厚みが30㎜の秋田杉。
本来は根太レスと言われるフローリング材ですが床鳴りなどの原因ともなりますので、弊社ではしっかり尺間で根太組みをおこなったうえで張ります。
石膏ボード張りが終わると次は内装仕上げ作業となりました。
1階の内装作業が終わりしだいトイレや洗面化粧台を取付け、生活場所を2階から1階にお移りいただき2階の工事を開始します。
まずは、1階の内装工事のご紹介です。
1階洋室の仕上げ材は100%自然素材で高い調湿機能を発揮する北海道産の珪藻土(MPパウダー/ユーディー社)です。
断熱性も高く、有害物質の吸着・分解の効果もあります。
洗面脱衣室とトイレは強アルカリ性でカビを生息させないスイス漆喰です。
珪藻土ほどではありませんが調湿効果もあり消臭効果も高いため、清潔感を求められる水廻りのトイレや洗面脱衣室に最適です。
次回も是非ご覧ください。
高齢者向けの生活動線を考えたリフォーム①
2014/10/09
これから数回にわたり9月に着工しましたN様邸をご紹介します。
今回の全面改修におけるテーマは『ご高齢者の生活動線とご家族の憩いの場であるダイニングキッチンを広くしたい』です。
当初は増築をご希望されていましたが、建ぺい率の問題で断念いただき間取り変更による提案をさせていただきました。
◆改修図面 玄関位置を変更、廊下を無くしダイニングキッチンを広げる事になりました。
階段はオープンなリビング階段にすることで実際の広さ以上に空間の拡がりを実感いただけます。
また、高齢のお母様の部屋である1階の和室を洋室に変更し、トイレには洋室と洗面脱衣室の両方から入れるように動線を工夫しました。
<施工中>
解体後、新しいシステムキッチンに合わせた配管(給水・排水・給湯)を行い、大引きや根太の床下地を造作しました。
◆梁入れによる補強により既存の柱を抜いて空間を拡げます。
排水トラブル
2014/09/30
先日、鉄筋コンクリート造の自宅1階の床が腐っているとのご相談をいただきました。
現調の際、部分的に激しく腐食していたため剥がしてみると、床下収納の枠が組んであり、何らかの理由で浸水した水が抜けずに長年溜まったままの状態で床材を腐らせている状況でした。
浸水の理由が不明でしたが、タイミング良く翌日から何日か大雨の予報が出ていましたので、廊下や排水ピットなどの床材を一部剥がさせていただき原因の確認をさせていただく事に。
大雨が去った翌日に現地を確認させていただいたところ、基礎からの浸水が確認できなかったため、以前に何らかの理由で排水ピットから溢れた水が溜まったものと判断し、洋間・廊下・洗面室・トイレの1階フローリングを全て張り替えを行うとともに、点検口から排水ピットを定期的に確認していただく事になりました。
本棚は既存のものを再利用しました。
洗面台やトイレも新しいものに交換しました。