無垢や漆喰といった昔ながらの自然素材の安全性や機能性があらためて見直されている昨今ですが、『健康』といったキーワードは住宅のみならず、様々な分野で最も重要視されるべきテーマであると考えます。色々な建材や商品があふれ、それぞれに長所や短所がありますが、第一に優先されるべきは『健康』のはずです。
　改正建築基準法でもシックハウス症候群の主な原因とされているホルムアルデヒド（揮発性有機化合物）に対する規制をおこなっていますが、その代替材となるアセトアルデヒドという化学物質が増加傾向にあり、あらたにシックハウス症候群を引き起こす原因物質の一つとされています。つまり、Ｆ☆☆☆☆の建材であれば必ず安全ということではないのです。
　また、部屋の壁・天井といった大きな面積を覆うビニールクロスも、使用されている可塑剤が紫外線で劣化し発がん性物質を、廃棄で焼却する際はダイオキシンを発生させます。
　私たちは、『健康』な空間を、経済性といった無視できないファクターも踏まえ、様々な施工方法を提案させていただきます。

　住宅の快適性といえば、『断熱』・『調湿』・『防音』の三要素につきます。住宅で熱損失の１番高い開口部、そして床・壁・天井の『断熱』をしっかり行い、居室の湿度を適正に保ち(『調湿』)、『防音』により騒音をシャットアウトすることが重要と考えます。
　また、素材の質感や肌ざわりから意匠性にいたるまで、お客様の多種多様な好みに対応する提案も快適な空間づくりに大切と考えます。

　驚くべきデータですが、日本の戸建て住宅の寿命は２６年と言われています。イギリスの140年、アメリカの100年に比べ極端に短く、『一生に一度の高価な買い物』と言われながら、住宅ローンを払い終わる前に建替えを検討せざるを得ない状況です。
　私たちは、高温多湿な気候の日本で、木を使った長寿命の家づくりを、大事な快適性を損なうことなく行うための素材や工法をご提案させていただきます。