藤沢市の自然素材フルリフォーム1
2017/04/27
先月着工させていただいた藤沢市のフルリフォーム現場も終盤のため途中経過をご紹介させていただきます。
今回のリフォームテーマは、『自然素材を使用したパッシブプランにより快適性を高める』です。
パッシブ設計といった言葉を聞いた事があるといった方も多いと思いますが、簡単に説明しますと住環境の快適性を機械的なものに頼らず、建材そのものがもつ特徴を活かして高めるといった事です。
そういったエコ的な考え方が新築のみならずリフォームにも浸透してきているのを最近強くを感じます。
具体的には日本古来の土壁などの特徴である調湿性や断熱性を応用して内装材に100%自然素材の珪藻土や漆喰といった左官材を使用したり、杉や松など針葉樹のすぐれた断熱性や透湿性を活かしフローリング材などに使用するといった事です。
ここで、
珪藻土や漆喰だったら何でもいいのか?
無垢材なら何でもいいのか?
といった疑問がでてきますが、じつは何でも良くではありません。
現在、流通している自然素材といった物には、建材として使用するための加工の過程で、その機能性を失っているものが数多く見受けられます。
そういった事からも、自然素材の持つ安全性や高い機能性を最優先とした本物のパッシブ設計といった考え方は今後さらに広がっていくものと思っています。
説明が長くなってしまいましたが、
今回のリフォームでは、全居室に珪藻土とパイン無垢フローリングを使用します。
間取りも不要なスペースを削り、LDK拡張や収納を増やすなどの工夫を、お客様と一緒に考えさせていただきました。
◆プラン図
既存のキッチン・書斎・リビングをひとつのLDKに間取り変更。
1階和室の一部を削りLDKに隣接したPCコーナーに。
耐力上とれない筋交いを見せ筋交いとして空間に広がりを。
2階和室の一部を廊下側から利用できる納戸に。
◆LDKと隣接PCコーナー
(施工前)
PCコーナー
和室の間口3尺の押入れ部を解体してPCコーナーに。
新和室には間口6尺の押入れを解体してL型棚をつけた書籍コーナーに。
既存幅木は上端をしゃくった上にベニアが乗るといった手の込んだ施工だったため、壁の下部も解体のうえ取り外し、新規でパインの無垢幅木を取り付けます。
次回は水廻設備もあわせてご紹介いたします。
是非ご覧ください。