カラーコーディネートの法則
2014/09/21
今回ご紹介するカラーコーディネートの法則は住宅の外装や内装に限った話ではありません。 ファッションや食べ物など色の組み合わせにより求める効果を高めるためのお話しです。
それほど難しい話ではありません。 結論から言いますと『自然界の配色のルールに従ってコーディネートする』という事なんです。
実はあまり知られていないのですが、ほとんどの自然界の色にはアンダートーンとして青と黄色のどちらかが入ったものに分類する事ができます。(例外としてオレンジは黄色のみ、マゼンダは青色のみ) これをBD(ブルードミナント)とYD(イエロードミナント)といいますが、このアンダートーンを統一する事が自然界の配色のルールなんです。
写真① BD色
写真② YD色
例えば桜の木は花や葉や幹などは違った色ではありますがアンダートーンは青なんです。また、レモンのアンダートーンも青ですが実を二つに割っても皮・果肉・種の全ての色が同じアンダートーンです。
このように自然物は個体の箇所により色は違っていてもアンダートーンが必ず統一されている訳ですが、この配色ルールを使って造られたのがディズニーランドです。ディズニーランドでは建物やブロックごとにアンダートーンを統一する事により全体の空間を調和させ、人工的な空間を自然な空間に感じられるような演出をしているようです。
アンダートーンを統一する事による効果としては、建物の外装・内装であれば『落ち着く』『安らぐ』『気持ちが良い』『スッキリ見える』『綺麗に見える』、ファッションであれば『センスがいい』『綺麗に見える』『若く見える』、食べ物であれば『おいしそうに見える』などといった事になる訳です。 ちなみに人もBDとYDの人にわかれるようです。日本人はBD:YDが7:3だと言われています。オレンジ色とマゼンダの色のものを自分の顔に合わせて鏡で確認してみてください。オレンジが似合えばあなたはYDです。自分のアンダートーンが分かれば同じアンダートーンの色で洋服を選べば、買ってみたが何だか似合わないといった事もなくなるでしょう。
写真③ ファッション誌を切り抜き極端な色でBD色とYD色を比較しました。