墨つぼに男のロマン!のお話し。
2011/11/21
◆墨つぼのお話し!
こんにちは!
みなさんは墨出しといった言葉を聞かれた事がありますか。
建築で色々な寸法をとる時の基準となる目印をつける事なんですが、ここで使われるのが墨つぼです。
昔から墨つぼ、墨差し、指し金は大工道具の三種の神器と言われているんです。
基準となる目印がないとしっかりとした施工はできませんから。
この墨つぼには男のロマンを感じるエピソードがあるんです。
時は明治12年、東大寺南大門の修復が行われた際にある梁のうえに忘れられた墨つぼが見つかりました。
名もない宮大工の忘れものなのか、また故意に置いたものなんかは定かではありませんが、建立のさいに 置かれたものであれば700年以上も人知れず存在していた事になります。
名もない宮大工が自分の仕事に誇りを持ち、その証しとして故意に置かれたものであれば、昔の人も身近に 感じて、なんかロマンですよね。